#11 いつか遺言になる戯言

なんでもない日に、寝落ちして気づいたら朝5時で、

 

シャワーを浴びて、タオルでわしゃわしゃしただけの髪の毛が、

 

いつもとは違ううねりをしていたから、そのままにして家を出た。

 

一見すればずぼらな見た目で、垢抜けてないいつもより芋っぽい。

 

でもおしゃれとかウケとかよりもっと大切ななにかが、このツバメの巣みたいなモサモサの中に隠れている気がする。

 

 

 

あと、確かに今年は多いかもしれないです。ツバメ。

 

 

 

 

 

一代で財を成し、全部使い果たして死んでやりたいから、っていうかそもそも末代のつもりだから、基本的に俺の遺言なんてのはクソの役にも立たないわけだけれど、だったら何書いたって同じだから、何か至って、悟って、気づいたことをポロっと遺したい。

 

とはいえこれを遺そうって思想や言葉もないから好きなように取ってってけろ。

 

ご自由にお取りくださいの精神。

 

でもネットに真理はねえぞ。それだけは強く言っておこう。

 

 

 

 

 

明るい、ってのは素敵なことで、見ててハッピーになるし、楽しそうに生きている人間はどうも惹きつけられる何かがあるようで。

でも明るさなんてのは運と言うか、生まれ持ったもんだから、笑顔の多さって才能が素晴らしくても、そうじゃないことが悪いわけじゃないはず。

半分その持ち上げで、もう半分は普通に眩しすぎて、明るさってものがあまり得意じゃないのだけれど、でも......明るい人が見てて気持ちいいのも......わかる。

 

人間にはそれぞれ色があって、情熱とか幸福とかそういうのが強い人は暖色に光っていて、見つけやすくて分かりやすくて、綺麗だと思う。

ネイビーでしかいられない人も、グレーでいる人も、ただ「いる」んじゃなく本当はその色で光っていて、その淡い、空気に希釈されたみたいな光を感じ取って肯定したい。

 

そういう生き方をしたいとこの前思った。

 

 

 

文末ということで大どんでん返しといこう。

 

俺に遺言なんぞない。

 

今を生きているだけで精一杯で、それだけにマジになっているので、先のことなんか知らんし、俺が死んだ先なんかもっと知らん。

 

この言いっ放しもいつ消えるか、いつ終わるか分らんしな。

だから遺すものなんかない......ってか知らん!

 

今の俺だけ見てくれちゃ。

 

ちゃっちゃらりらりら ちゃっちゃりら。